ホップ畑見学【遠野ビールの旅⑤】

2023年8月。ビアジャーナリスト協会先輩のご案内もあり、岩手県遠野へビールを巡る旅に行ってきました。

岩手県遠野市は、ビールの原材料である「ホップ」の栽培を続けて、2023年の今年で60年目。ビールの里、日本有数のホップの生産地・遠野。ホップ畑やホップ工場、ブルワリー見学、遠野のビールやグルメ、遠野駅・新花巻駅の情報を詳しくお届けします。

今回は、ホップ畑を見学した様子をご紹介いたします!

目次

ホップ農家・遠野のコーディネーター 神山拓郎さん

神山拓郎さんは、ビアジャーナリスト協会の先輩であり、遠野市でホップ栽培をしながら、遠野のコーディネーターや遠野のことを発信をされている方です。今回ホップ収穫のお忙しい最中、ホップ工場やホップ畑、遠野の街を案内をしてくださいました。

大変お忙しい時期に丁寧なご案内をしてくださり、誠にありがとうございます。

神山さんが栽培するホップ畑

神山さんのホップ畑にご案内をいただきました。こちらは、ホップ「IBUKI」を栽培されている畑です。あと1週間程度で収穫されるタイミングとあり、一面にホップの実がしげっています。とてもいい香りです!

遠野は、1963年からホップ栽培が開始され今年で60周年です。「IBUKI」はその当初から栽培されている品種です。

花は横まんまるの形をしています。

こちらはホップの株です。1つの株から芽が200個程度出てくるので、そこから成長させる選別します。

選ばれた芽がを紐に巻きつけていきます。

伸びたつるをひっぱり下ろす「つる下げ」という作業を毎年6月1日から10日に行います。その数、1人当たり1万本程度のつる下げをするそうです!驚きの本数です!

6月10日すぎると夏至に向かって上に伸びる成長から花を大きくする成長に切り替わるタイミングで、厳密に言うと積算温度が影響するのですが、計算をした上でそれまでに作業を終える必要があるそうです。日数計算が緻密に考えられているのには驚きでした。

育てているホップ畑は毎日欠かさず、どれくらい成長をしているか見て回るそうです。生き物を向き合っていることがよく伝わりました。とても愛されて育てられています。

作業のときに折ってしまうとそのつるは戻すことができないため、集中して行う作業となります。成長し、ホップを実らせていきます。ホップの茎は意外に細く、高さもあるホップは屋外での栽培のため、台風が来ると折れてしまうそうで、天候にとても左右される大変な栽培です。

ホップは10m程度まで成長するものですが、高さ5m程度のワイヤーまで成長したら、横に張っていくため、上の方が実りが多くなります。専用のはしご車に乗り、収穫をしていきます。

ホップの花は毛花(けばな)と呼ばれ、毛花が咲いて40日程度で収穫されるそうです。
実際にホップの中身を、畑にて拝見させていただきました。
ルプリンと呼ばれる黄色の粒の部分を、このようにこすりあわせると、いい香りがします。これがビールの苦味、香りの元となります。こすり合わせる様子は動画をご覧ください。

こちらは、神山さんが村上博士と新しいホップ品種を育てている畑です。こうして研究を重ねているそうです。

ホップ畑の見学の後、ホップ神社に立ち寄らせていただきました。手作りの鳥居とビール樽でできた賽銭箱がおいてあります。かわいらしい神社です。(祀られている神様のお名前がメモできてなかったのですが、ホップの毬花のようなお名前の神様でした。

ホップ畑の様子は下の動画からぜひご覧ください!

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ビール日和
管理人
ビールが好きでビールに関して発信をしたいと考えこのブログと立ち上げました。ビアジャーナリストアカデミー19期生。普段はWEBディレクターをやっています。ビールイベントへのお誘い、取材のご依頼、ビールご紹介の依頼などはSNSからお気軽にご連絡ください。
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