ホップ工場見学「ホップ検査場」【遠野ビールの旅④】

※記事冒頭の写真は、遠野の素敵な風景です。
2023年8月。ビアジャーナリスト協会先輩のご案内もあり、岩手県遠野へビールを巡る旅に行ってきました。
岩手県遠野市は、ビールの原材料である「ホップ」の栽培を続けて、2023年の今年で60年目。ビールの里、日本有数のホップの生産地・遠野。ホップ畑やホップ工場、ブルワリー見学、遠野のビールやグルメ、遠野駅・新花巻駅の情報を詳しくお届けします。
今回は、「飯豊ホップ加工処理センター」にて梱包されたホップが検査場に運ばれる様子をご紹介いたします!
ホップ農家・遠野のコーディネーター 神山拓郎さん
神山拓郎さんは、ビアジャーナリスト協会の先輩であり、遠野市でホップ栽培をしながら、遠野のコーディネーターや遠野のことを発信をされている方です。今回ホップ収穫のお忙しい最中、ホップ工場やホップ畑、遠野の街を案内をしてくださいました。
大変お忙しい時期に丁寧なご案内をしてくださり、誠にありがとうございます。
遠野ホップ農業協同組合

神山さんのご案内で、「飯豊ホップ加工処理センター」に続き、「遠野ホップ農業協同組合」にやってきました。
遠野ホップ農業協同組合
〒028-0541 岩手県遠野市松崎町白岩25地割16−1
ホップの加工工程
ホップを収穫してから乾燥し、出荷するまでの工程は大きく以下となります。
「遠野ホップ農業協同組合」では、梱包されたホップを出荷されるための基準に達しているかを検査される様子を見学させていただきました。
ホップの検査

組合の横に大きな倉庫があり、梱包されたホップを搬入します。この日だけで40個以上は運び込まれました。(しっかり数えるのを忘れていました。)
この中からランダムに選んだものを重さ・ホップの水分量を計測し検査をしていきます。みんなで検査の様子を見守りました。

検査を待っている間、ホップ倉庫の中を案内していただきました。こちらはホップを収穫する際に利用するホップ作業台車です。はしごが長く伸び、高い位置にあるホップを収穫することができます。

こちらは、昔ホップを収穫する際に利用されていた、ホップ収穫用の竹馬です。今ではほとんどの農家さんが、ホップ作業台車で収穫するのですが、今でもこの竹馬を利用して収穫するベテランの方もいるそうです!
高さは3m程度あるそうで、筋力もいるし、勇気もいりますね! すごいです。
上郷ホップ加工処理センター
検査を待つ間、「飯豊ホップ加工処理センター」の他にもあるホップ加工センター「上郷ホップ加工処理センター」に見学に行かせていただきました。ここは、収穫されたホップを、機械で切り分け、自動で梱包までできる大きな加工処理施設です。
上郷ホップ加工処理センター
〒028-0776 岩手県遠野市上郷町板沢10地割

こちらは「上郷ホップ加工処理センター」の一部で、収穫されたホップを専用機械で剪定していき乾燥場所まで運んでいく場所です。専用機械は2台あります。とても巨大な乾燥工場です。
収穫されたホップを機械に乗せると、ホップが次々と刈り取られ、奥にある乾燥施設まで自動で運ばれていきます。
とても広い場所で圧倒されました! 刈り取りの様子は下の動画でぜひご覧ください!
検査も終了し、無事ホップは出荷となりました。ペレット工場への出荷まで、「遠野ホップ農業協同組合」の倉庫にて保管されます。朝8時、乾燥工場からの出荷を開始して、検査が終了したのは午後4時でした!丸一日の作業です。出荷1つをとっても、とても大変な工程で、こうした工程を経て美味しいビールが出来上がると知ることができ、一杯一杯に感謝して味わいたいと思いました。
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